いち丸

図の研究。アート。ドイツ生活。飴細工。
球体絵画タームズ氏
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    一ヶ月前、球体パズル60ピース版を1ユーロで購入できて、嬉しかった!という報告をしたが、結局その後私は、球体パズルにはまり、1ユーロなどでは済まない出費をかかえることとなってしまった。
    というのも、ドイツ最大のゲームメーカーRavensburger社が、球体絵画の巨匠ディック.タームズ氏の「部屋とイリュージョン」シリーズを売り出していることに気付いてしまったのである。
    タームズ氏は、30年以上も球体に錯視効果のある不思議な世界を描き続けている人である。氏はルネサンス時代の遠近法を改良し、球の表面上に6つの消点をもつ遠近法を使って描いていて、自身のHPで動画を紹介している。水平方向に回る球体は左右上下とつながっていて、この世のすべてを映し出す不思議な鏡のようなのである。とにかく何度見ても、まったくどのように描くのか理解できない不思議な絵である。

    タームズ氏はユーチューブで描き方のコツも披露していて、誰でも勉強することができる。
    しかし、誰でもこの画法を扱えるとは思えない‥

     
    付属の回転式の土台もすばらしい
    | 作家たち | 02:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
    ベルリンの世界遺産
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      ベルリンに来た当初(というのは2年前)、巨大な敷地に立ち並ぶ奇麗な色に塗られた団地のおもしろさにびっくりした。
      時に原色を効かせた配色は、さすがドイツ、モダンだ‥と思ったものである。

      先日ある友人がブルーノタウトの有名な団地に引っ越したと聞き、おじゃまさせてもらった。

      ブルーノタウトは20世紀のドイツを代表する建築家である。ベルリンを中心に前衛的な建築を数多く残した。ナチス時代日本に亡命し、活躍したので、日本人のファンも多い。

      なんと、ブルーノタウトは1924年から1931年の8年間で12000軒の住宅建築に関わったそうである。

      そのうちの4カ所が世界遺産に登録されているけど、
      かれは、奇をてらったモダン建築をつくろうとしたのではもちろんなく、労働者たちの劣悪な住宅事情を改善しようとしたとある。

      こんなに大きくて住みやすく、色彩も楽しく、庭には緑あふれた移住空間を提供した建築家はとてもとても感謝されたのだろう。

      今でも、普通の人がふつうに住んでいる。友人宅もとても素敵に住んでいて、ドラマに出て来そうな部屋だった。



      通勤途中にあるある団地の絵!丸い形の団地が多いのは、なぜなのだろう。
      ドイツは地震もないので、建築の基準も甘いのだろう、とんでもない形の建築が多くある。

      JUGEMテーマ:アート・デザイン
      | 作家たち | 11:59 | comments(1) | trackbacks(0) |
      ズーマダンケがやって来た!
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        ズーマダンケ、変な名前だけれど、逆さから読むと、ケンダマーズ、
        つまり剣玉をやるパフォーマンスチームです。
        彼らが、わが町ベルリンに登場しました!

        剣玉に形が似ているテレビ塔の真下で記念すべき第一回目が行われました。



        ズーマダンケ

        このあと、観客に玉を投げてもらって、それを受けたり、背中で玉を転がしたり、二人で何本もの剣玉をさばく大技が繰り広げられました。

        それにしても、剣玉、こんなに奥深い考えぬかれた形だったとは。

        すべての曲線が完璧で、大皿、中皿、小皿に玉を乗せる以外にも、剣玉本体の胴の部分や滑り止めの部分にも玉を乗せる事が出来て、難易度の高い技に挑戦することができるのです。
        その均整のとれたすばらしいボディは、剣玉積み木という新しい分野を生み出し、何本もの剣玉を積み上げるというそんな遊びのジャンルもあるのだそうです。

        ドイツ模様の剣玉で剣玉積み木。


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        | 作家たち | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
        画の巨人:北斎
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          ベルリンで現在、北斎展がひらかれている。

          90年の生涯に3万もの作品を残し(19でデビューだから、一年に400作以上も!?って、ほんとかな)、森羅万象を描いた北斎。

          展示は時代ごとにわかれて展示されている。
          初期の美人画、狂歌歌本、劇画タッチの読本の挿絵、絵手本、富嶽三十六景時代、そして最後の画狂老人卍時代。

          北斎漫画はガラスケースに入っていて、ページがめくれなくて残念だったが
          データベース化されたものがパソコンでみれるようになっていた。


          「略画早指南」はやばい!
          直線と円で対象をとらえるなんて、当時すごい最先端な試みだったはず。


          女性のお尻が山という文字になっているエッチな文字絵!

          さらに、子供用の玩具絵は作るし、粋な女性が櫛に貼るおしゃれグッズは作るし、布のパターンは作るし、もうとんでもないのである。

          当時オランダなどの国王たちが北斎漫画を読み、またパリでは印象派運動の引き金にもなったという、北斎漫画。

          とにかく計り知れない、世紀の画の巨人に魂をがっつりつかまれた展示なのである。




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          | 作家たち | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
          寿司屋の仙人の今日の作品
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            日本の誇る版画といえば、浮世絵と魚拓である。

            魚拓は、てっきり中国から来たのかと思っていたが、古い作品が残されているわけではないらしい。魚拓は庄内藩が発祥とされ、日本最古のものは1839年に東京都錦糸町付近で釣られたの魚拓「錦糸堀の鮒」とされている。

            考えてみると、魚は平べったくて、凹凸があって、実に版画向きである。考えた人は天才である。なんでも、菓子袋に入れて持ち帰った魚の形が菓子の色素によって袋の紙に鮮やかに移ったのにヒントを得たと書いてある。

            さて、わが寿司屋のジュンは、店の内装のために、最近ひたすら魚拓を作っている。
            何種類かの薄さの墨を用意し、立体感を出すの出そうである。頭は濃い墨で、腹は薄墨で。

            ジュンは料理の抜群な腕だけでなく、ドイツ語、英語、トルコ語を話し、さらに書道も上手く、魚にまつわる川柳を創作し、書道にしたためている。仙人のような先輩である。

            ベルリンには、日本では食べられていないめずらしい魚も入荷される。
            「オウム魚」という顔がオウムそっくりの南国の魚もとてもおいしい。

            ジュン作「スズキ」
            | 作家たち | 19:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
            モホリ=ナジの教え
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              一ヶ月ほど前にベルリンでモホリ=ナジ 展が開かれていた。
              モホリ=ナジは、バウハウスで教鞭をふるい、革新的な教育理念で知られた人。写真、絵画、デザイン、多くの分野で新しいアイデアを生み出した人。

              光を重視した新しい視覚表現を追求して、カメラを使わず写真を制作する「フォトグラム」など、前衛的な作品を残した。写真とプラスチックなどの素材を融合させる実験的な作品も作っている。

              展示の最後の部屋ではビデオが上映されていた。
              バウハウス学校の制作の様子が映されている。
              家具と版画を作っているシーンであったが、
              新しいアイデアがどんどん生まれ、そのアイデアを共有し協力してくれる仲間と場所があり、アイデアをハイテンポで制作、実現させていくという、そんな様子であった。
              うらやましい。こんな学校に行ってみたかったものだ。

              ‥という展示を見たのが一ヶ月前。
              昨日、シルクスクリーン教室に行ったら、モホリ=ナジ先生もびっくりするであろう実験的なことが行われていた。
              版板の前にモチーフを置き、その状態で光を当てて、感光させている。
              下絵を描くことなく、モチーフの影によって、版を作るなんて、思いもつかなかった。
              感光された版を見ると、ガラスのコップはそれなりにガラスっぽく抜けていて、よい感じに仕上がっていた。
              私たちは新しい表現にかなり興奮した。何かおもしろい素材はないだろうか!?

              | 作家たち | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
              カフェでの瞑想
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                その人との出会いはどこだったのだろう。いつからか、私たちは、喫茶店で一緒に絵を描くようになった。

                その人は、オーストリアの大学の先生で、本を執筆するために、一年の休暇をとり、ベルリンに滞在していると言った。夜は執筆をし、昼はベルリンの大学の授業を聴講している。授業が終わると、私たちのアトリエである喫茶店へやってくる。2メートル以上もの大きな紙を少しずつ広げながら、スケッチをしている。

                彼は一日に5時間も絵の制作にあてている。
                ほんとうのことを言うと、私は彼が何を描いているのか長い間理解しなかった。人物の顔と目と耳が重なりあって描かれていて、それが時間と動きをあらわしているのはわかったが、なにしろ彼の描き方ときたら、全体を見ることなく30センチずつ紙を広げながら、インクをバチャバチャ落とし、ためらいなく、ペンを動かすのである。


                ペンは自作。

                ある日彼は言った。彼にとってスケッチは瞑想なのだと。
                大切なのは結果(絵)でなく、描いている時間と思考なのだと。

                描きながら彼は、線と面の違いとか、動きと時間とか、そんな話をする。
                彼にとって、作品とは、思考の結晶だったのだ。

                下は、私が瞑想中にかいたクレヨン画。
                JUGEMテーマ:アート・デザイン
                | 作家たち | 08:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
                今さらながらドイツ古典のキャラ:プードルにうっとり
                0
                  JUGEMテーマ:アート・デザイン

                  出会いは、眠たいドイツ語の授業の時であった。

                  先生は質問した。
                  「君たちの国で使われているドイツ語には、どんな単語がありますか?」

                  ええと、バウムクーヘンに、ドッペルゲンガーにあと何だったけかな‥

                  あとは、レントゲンとかカルテなどの医学用語。それからポルターガイストに、あとは‥。

                  ここで、フフフ、「プードル」を忘れてはいかんですよ、と先生は言った。
                  ドイツの誇る有名人ゲーテの「ファウスト」に、黒いプードルに悪魔が化けて出てくる有名なシーンがあるのです。

                  ぼけっと聞いていたが、画像を見て、びっくりして、鼻提灯が割れ、目玉が飛び出すところであった。
                  かわいい‥この珍獣ぶり。

                  20101225.jpg
                  Johann Heinrich Ramberg(1732-1820)

                  私の心は一気にプードルにつかまれてしまった。
                  この怖いのにかわいいアンビバレンツなところが、200年を越えて、今でも愛されているゆえんだろう。ゲーテ恐るべし。

                  この子もかわいいなあ。

                  Margret Döring


                  手塚先生のもかわいいなあ‥

                  結局その日授業で覚えた単語は「プードル」だけであった。
                  他にもかわいいプードルがいたら、ぜひ、教えてください。
                  | 作家たち | 02:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  科学者も芸術家もレンズを覗いた
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                    JUGEMテーマ:アート・デザイン
                     
                    ベルリンの写真ギャラリーにて開催されている「ミクロフォトギャラリー」を見た。

                    その名の通り顕微鏡写真の展示であるが、さすが科学の国ドイツ、100年の顕微鏡の歴史の発展が、写真を通して、どんなに興奮と熱狂に満ちていたかが伝わってきた。



                    この美しい宝石のようなものは、ケイソウと言って、プランクトンなのだそうである。
                    会場には、汚い水の入った桶も展示されていて、美しい写真と対照的だった。
                    当時の写真家も汚い水を覗いてみたらすごい奇麗な世界が入っていて、どんなにびっくりしただろう。

                    細菌学の開祖Robert Koch、ドイツ光学の父Johann Diedrich Möller、写真作家のAlfred Ehrhardt、Claudia Fährenkemper、Carl Strüwe‥そうそうたる顔ぶれである。

                    しかし、時代を追うごとに様子が変わってくる。電子顕微鏡の登場によって、3Dとなり、断面だけを見ると奇麗だと思われた物が、やっぱりよく見ると、気持ち悪い、と気付くのである。



                    これはおいしいチコリの花粉だそうである。この工業製品のような形は何なのだろう。写真家Andreas gebertの焦りが伝わってくる。
                    自然は円錐、円筒、球である、と言ったのはセザンヌだったか。さすがセザンヌ‥

                    私たちの頭の中はいろいろな物が駆け巡り、青ざめながら帰路に着いたのである。
                    | 作家たち | 04:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    ライプツィッヒのブックメッセ
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                      3月、ライプツィッヒのブックメッセに行ってきました。フランクフルトのブックメッセに次ぐ、大規模な本の見本市です。我が街ベルリンから、「レギオ」と呼ばれる格好悪い長距離急行電車に乗って、3時間。電車の中から、風変わりなコスプレーヤーでいっぱいでした。ナルトや、ワンピースなど日本で人気のアニメばかり。そう、ドイツのマンガ市場は、65%が翻訳日本マンガと言われているそうです。エースをねらえ!など、古い漫画のコスプレもあり、ファンとしては、嬉しかったです。「日本の女子高生」のコスプレもかなり見かけました。ドイツ人が着ると、とにかく、でかい!
                      | 作家たち | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
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